こんにちは!
今回は薬剤師国家試験に失敗する勉強法と合格する勉強法の違いを自らの経験から考察しようと思います。
僕は、現在は薬剤師免許を持っていますが、僕は大学6年生の時に受けた101回薬剤師国家試験は失敗しました。
就職先は薬剤師免許不要でしたので、免許がないまま働き始めました。
仕事も忙しく国家試験はもう受けない予定でいましたが、5年後に気持ちの変化があり、1年間働きながら薬剤師国家試験の勉強に励み、107回国家試験に合格しました。
下記の記事に記載しています。
【薬剤師国家試験、働きながらでも合格できる?】社会人として働きながら勉強、そして合格をつかんだ勉強法と感じたこと
合格する勉強法と失敗する勉強法の違い4選
それでは、失敗する可能性がある勉強法を考察していこうと思います。
結論は、
①勉強時間を重要視していて勉強内容に計画性がない
②自分にあった勉強方法を理解していない
③暗記問題で点を取ることを重要と考えている
④薬剤師国家試験に合格したい気持ちが弱い
の4つが大きな理由だと思います。
逆に、こちらの4つに当てはまらいように意識することで、合格に近づくと思います。
この4つを挙げた理由は、僕がこの4点を改善したら、1年間社会人として働きながら薬剤師国家試験の勉強して、合格にだとりついたからです。
それでは1つ1つ紹介していこうと思います。
1つ目;勉強時間を重要視していて勉強内容に計画性がない
勉強時間を重視するというのは、「今日は9時間勉強したから大丈夫!」のように考えることです。
勉強時間が多くても、だらだらとなんとなく青本をめくっていたのでは、インプットがしっかりできたかはわからないと思います。
社会人で働きながら勉強して本当に感じましたが、勉強時間が重要なのではなく、今日何を勉強して何を理解できたか、あるいは新しく解けるようになった問題があるか等が重要だと思います。
ただ6時間講義を聞いたのではなく、「今日はこの講義を聞いて●●を理解した」、「今までわからなかった●●の問題が解けるようになった」と言えることの重要性を改めて学びました。
社会人として働きながら勉強した際、現役の薬学部の学生の勉強時間を超えることは難しいと考えて、勉強の質を重要視しました。
また、計画性についてですが、こちらはその日の気分でやりたい科目をやっていては合格には繋がりにくいということです。好きな科目や得意科目の勉強をすると問題が解けて楽しいです。
しかしながら、苦手科目もバランスよく勉強する必要があります。
僕は、1カ月単位で勉強する内容を決めて、勉強していくことをおすすめします。
実際僕も働きながら勉強した際は、1カ月単位で勉強内容を考え、その考えた内容は必ずその月にやりきることを目標に勉強しました。
1カ月単位であれば、スケジュールが少し遅れても翌月に調整可能だったり、予定していた勉強内容は全て終え翌月の勉強内容にも取り組めるようになったりします。
後者であれば、勉強のモチベーションも上がり、気持ちにも少し余裕ができます。
ただスケジュールを考える際は、有給を取ることを前提にスケジュールを立てないほうが良いと思います。
スケジュール通りできなくても、1日有給を取れば大丈夫と思い始めると立てたスケジュール通りにはほぼいかなくなります。
僕が有給を使ったのは、国家試験前日に受験地に移動する必要があったのでその1日と、お盆、年末年始のみです。
なので、極力有給を使わずどうやって勉強時間を確保するかを考える必要があると思います。
2つ目;自分にあった勉強方法を理解していない
こちらは、誰かがこのやり方で合格したから私も全く同じ勉強法をすることです。
例えば、合格した現役の薬学生がしていた勉強方法を、働きながら勉強している社会人の方が真似することは難しいと思います。
理由はそもそも、勉強にあてられる時間が全然違います。
なので、自分の背景や環境に合わせた勉強方法を考える必要があります。
僕は、社会人で働きながら勉強していましたので、全ての教材を使いこなすことは難しいと思い、使用する参考書をいくつか限定しました。その他、模試の使い方も学生時代とは少し変更しました。
また、人それぞれ1つの科目にかける時間が異なります。生物が苦手で化学が得意な方は、生物に時間を多く使い、化学は忘れないように1日数問問題を解くだけで良いかもしれません。しかし、化学が苦手で生物が得意な方がこの勉強方法を実践していては合格にはつながりにくいと思います。
なので、自分が何が苦手で、何が得意でどこに時間をかける必要があるのかをしっかりと理解する必要があります。
3つ目;暗記問題で点を取ることを重要と考えている
こちらは、薬剤師国家試験を受験される方であれば、最近よく聞くと思いますが、暗記科目だけで合格を勝ち取るのは難しくなってきました。
動態や実務では必ず計算問題が出題されたり、生物では実験問題が出題されたりするので、暗記問題以外の対策も必ず必要になります。
計算問題や実験問題あるいは統計問題などその場で考えて解く必要がある問題は、ちょっと勉強したからといって解けるようになるのは難しいかもしれません。そのため、日々1問でも良いので解いて考え方を身に着けていく必要があると思います。
暗記問題ももちろん重要ですが、考えて解く問題は特に日々勉強する必要があるので、1日少しの時間でも良いのでそういった問題演習を積み重ねていくことが重要だと思います。
薬物動態の計算が苦手でしたので、インプットがある程度終わる11月以降は僕は必ず毎日動態の計算問題を解くと決めていました。
僕の場合、計算問題や、文献結果の読み取り問題、生物の実験問題などその場で解く問題に関しては、必ず8~9割程度の正解率になるように勉強しました。
勉強にあてる時間が少なかったので、暗記問題は正答率が高い問題は必ず解けるようにして、重箱のすみをつついたような問題の勉強にはあまり時間をかけませんでした。
4つ目;薬剤師国家試験に合格したい気持ちが弱い
これは、大学6年生の時の僕がそのような気持ちでした。就職先が薬剤師国家資格が必要ではなかったので、どこかで合格できたらいいなくらいの気持ちでした。
なので、絶対に合格する!といった気持ちに切り替える必要があります。
気持ちをきりかえることがなんで重要なの?と思うかもしれませんが、本気で合格したいと思うと、今の自分に何が足りないのか、どういった勉強をする必要があるかなど本気で考えるようになります。
社会人で働きながら勉強した際は、本当に1日1日の勉強内容、時間の使い方を考えました。
気持ちは行動に結びつくので、まずは本気で合格したいんだといった気持ちに切り替えることが重要だと思います。
まとめ
僕の経験から合格するためには、何を意識したらよいかを紹介しました。
僕はこの4点を学生時代の時と比べると、完全に切り替えて勉強することで合格しました。
もちろん誰もがこれだけ意識したら必ず合格できるとは言い切れませんが、少なくともこの4つを意識することは重要なことなのかなと僕は経験から思いました。
少しでも僕と同じ社会人で薬剤師国家試験に挑戦される方にとって参考になると嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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